1.PCの資産管理について
誰が、何のPCを、どのバージョンで、どのようなソフトウェアとともに使っているか把握し、物の資産管理という観点に加えて、OSやソフトウェアの脆弱性管理を実施することです。
最近の製品は、上記に加えて以下のような様々な機能が拡張されており、セキュリティやヘルプデスク業務の強化も可能で、どこまでの機能を要求するのか、事前に要件を整理しておく必要があります。
・内部不正対策:操作ログの収集と検知(事前に設定したキーワードで検知)
・内部不正対策:USB等外部記憶装置の制御(禁止 or 申請制 or 事前許可制など)
・労務管理 :PCの稼働時間を元にした労働時間の収集
・ヘルプデスク:インターネット越しで従業員のPCへリモートでログインが可能な機能
2.代表的な製品
・Lanscope
Motex社が提供する製品で国内では後述するSkyseaとともに実績のある製品です。
PCだけではなく、スマホまでカバーし、また上記に記載した機能も多く搭載してます。
機能拡張やアップデートも頻繁に行われているので、柔軟性も高いです。
また、サポートサイトも見やすく、代理店もたくさんあるので、ナレッジも多い製品で安心して利用できます。
基本的にはオンプレミス版となりますが、サーバ費用や運用を避けたい場合は、SaaSとして提供している代理店もあります。
なお、Lancope AN(Lanscopeクラウド)というクラウドタイプの製品もありますが、MDM(紛失対策ソフト)に特化した製品でありつつも、上記の機能も一定搭載しているので、要件によってはこちらも検討して良いと思います。
・SKYSEA
SKY社が提供する製品でLanscopeとともに実績のある製品です。
機能や拡張性、代理店の多さなど、基本的にはLanscopeと同様です。
基本的にはオンプレミス版となりますが、SKY社もクラウド版もあります。
両者ライバル関係で日々切磋琢磨しているので、どちらが優位かというのは一概に言えないので、その時の要件に応じて、ベンダーと相談し、選定していくこととなります。
2.補足
・導入のポイントとしては、必須要件と希望要件を明確にすることです。
各社の機能を見ると、もちろんやったほうが良いことだらけですが、導入後に運用しきれるのか、今はその機能は不要なのではないかなど、しっかり検討したほうが良いです。実際に導入してみたものの、全く使わないということもしばしば経験しているため、まずは必須要件からで良いかと思います。
・裏技的な考え方として、他のシステムで資産機能を賄うことも可能かもしれません。
例えば、マルウェア対策ソフトは全てのPCに導入すると思います。そのマルウェア対策ソフトが収集する情報に、必要な情報が一定あれば、一旦はそれで運用するという考え方も個人的にはアリだと思います。
0コメント